【多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)】3回のタイミング法からステップアップへ、1回目の人工授精で妊娠できた記録

人工授精までの流れ

クロミッドで卵胞を育てながら、2回のタイミング法をしました。

しかし、妊娠までに至りません。クロミッドの副作用で子宮内膜が薄くなってしまいました。

3回目のタイミング法を前に子宮卵管造影検査をしました。痛みはありましたが、卵管の詰まりはありません。そして3回目のタイミング法は、クロミッドの服用を辞め、注射で卵胞を育てることにしました。

その結果、子宮内膜もしっかり厚さが出て、妊娠に適したサイズの卵胞に育てることが出来ましたが、3回目のタイミング法も妊娠することが出来ませんでした。

子宮卵管造影検査後は、6ヶ月間は妊娠しやすく、そのうち最初の3ヶ月が最も妊娠しやすいとのこと。このチャンスを無駄にしたく無いので、人工授精にステップアップしたいことを先生に相談しました。

夫の精液検査

人工授精を受けるには、精子の受精能力があるのか、精液検査をしないといけません。

福岡山王病院内では、専用の部屋で精子を採精することも出来ますが、夫から「病院では無理かもしれない」と言われたので、自宅で採精することにしました。

精液検査の当日、夫に専用の容器を渡し、私は自宅駐車場の中で待機しました。

精液検査の基準

WHOの精液検査の基準値は、

  • 精液量:2m l以上
  • 運動率:50%以上
  • 正常形態率:15%以上

この数値以上であれば、授精能力があるとされています。

夫の結果は、

・精液量:2,8ml・運動率:47%(普通)・正常形態率:56%

人工授精に進めることになりました。

血液検査

人工授精の前には、夫婦で感染症などの血液検査も受けました。

夫が人工授精を受けるために病院に行ったのは、血液検査のみでした。

人工授精当日の流れ

事前の精液検査、血液検査の結果も問題なかったので、人工授精当日を迎えました。

精液検査当日と同じように、朝、専用の容器を夫に渡し車で待機します。

夫から容器を受け取ると病院へ向かいます。

精液は、専用の容器に入れたらビニール袋に入れ、最後に紙袋の中に入れます。

病院へ持って行く時は、温めたり冷やしたりはせずに、2時間以内に持って行かないといけません。

人工授精当日の精子は、2〜3日程度の禁欲をし禁欲期間が2週間以上経っていない状態の精子である必要があります。

良好精子洗浄濃縮法

福岡山王病院の人工授精は「良好精子洗浄濃縮法」です。

良好精子洗浄濃縮法とは、精液の中にはプロスタグランディンという子宮を収縮させるホルモンが含まれています。精液をそのまま子宮腔内にいれると子宮が収縮して痛みを起こすことがあります。また精液そのものに細菌が含まれていることがあり、感染を起こすことがあります。精子洗浄濃縮を行うことによってプロスタグランディンの量を軽減することができ、感染をある程度予防することが可能です。また死んでいる精子や未熟な精子、奇形の精子、精子の動きを悪くする物質などをある程度取り除き、動きの良好な精子を集めてきます。子宮の中にいれる洗浄処理後の量は0.5mlと大変少ないものですが、この中に精子が濃縮されています。

リプロダクションセンターの受付に精液を提出してから、良好精子洗浄濃縮法の処理に1時間ほどかかりました。

1回目の人工授精

良好精子洗浄濃縮法の処理をしている間に、排卵誘発剤のhCG注射を打ちました。

処理が終わると、待合室の案内板に受付番号が表示されるので、部屋へ向かいます。

いつもの内診の体勢になると、子宮の中に精液を入れます。

入れた後は、内診台の頭の部分が下がり、子宮を高くする姿勢で15分ほど安静にします。

15分経つと、看護師さんより薬の説明を受け終了しました。

  • 抗生物質:セブゾンカプセル
  • 黄体ホルモン:デュファストンを処方されました。

デュファストンとは、女性ホルモンの「黄体ホルモン」を補う薬です黄体ホルモン(プロゲステロン)は排卵後、卵胞から変化した黄体から分泌されます。そして、子宮内膜を充実させ、受精卵が着床しやすい状態にします。この期間は体温が上昇する高温期(黄体期)です。さらに、着床後も分泌が続き、妊娠を維持する働きをします。

当日の精液検査の結果

人工授精当日に持参した精子の数値は、

  • 精液量:2,0ml
  • 運動率:56%(普通)
  • 正常形態率:56%

上記の精子を良好精子洗浄濃縮法の処理をすると、

  • 精液量:0,5ml
  • 運動率:78%(非常に早い)
  • 正常形態率:68%と数値が格段にUPしていました。

福岡山王病院で人工授精にかかった費用

  • 人工授精の費用:20,000円  

このほかに、薬、注射の費用、夫の検査費用を合わせて、合計41,230円でした。

かかった費用は、福岡市の助成金で半分の費用が返ってきました。

人工授精から2週間で妊娠検査薬陽性反応

人工授精を終えてからは、黄体ホルモンを補充するデュファストンを服用しました。

デュファストン服用中は、高温期を持続させる働きがあり体温が高いままになってしまいますが、フライングしたい気持ちを抑えることが出来ずに、人工授精から2週間後に妊娠検査薬を使用しました。

すると、陽性反応があり、すぐに病院に連絡しました。その後、すくすくと育ってくれ、無事に出産することが出来ました。

今回、初めて不妊治療をすることになり、奇跡的にも1回目の人工授精で妊娠することが出来ました。タイミング法3回と人工授精1回。すんなり妊娠出来たようにも感じますが、自己流のタイミング法を合わせると長い年月が掛かっています。

自分の年齢はもちろん、年上の夫なので年齢的にも余計に焦りが出てきたり、期待しては落胆して・・・と、毎月の精神状態がジェットコースターのようで、妊娠するまでが、とても長く感じていました。

自分が不妊治療をして感じたことは、専門的な治療のことは素人なので分かりませんが、少しでも疑問に感じたり不安に思うことは、先生に相談することが重要だと思います。

一般的にタイミング法は、6回がステップアップの目安と言われています。

ですが、3回目を終え、妊娠していないことが分かり、すぐに人工授精へステップアップをしたいことを申し出ました。先生は、少し驚いたような反応でしたが、私の気持ちを理解してくださり「次の周期から人工授精にしましょう」と言ってくださりました。

少しでも可能性が上がるのであれば、早めにステップアップすることも良いのかも知れません。

人工授精当日まで「よもぎ蒸しパッド」で温活

1回目の人工授精で妊娠することが出来たのは、奇跡だったと思います。

それ位、妊娠は簡単では無く、難しいものですよね。

妊活を始めた当初は、自分の身体の不調を恨みました。

わたしは10代の頃から極度の冷え性で、夏場でも身体の末端とお尻、お腹は冷えていたんです。

それが自分にとって普通だったので、常に身体が冷えていた状態に気付きませんでした。

3回目のタイミング法を終えて体質改善をしようと思いました。

より良い卵胞を育てるために身体を温めようと思いましたが、運動は苦手です。

運動で内側からケアをすることは最終手段にして、外側からケアをすることにしました。

よもぎ蒸しパットは一発で冷え性を解決する

一瞬で身体全体を温めるには『よもぎ蒸し』が1番効果的でした。(人間の経皮吸収率は生殖器が腕の40〜50倍の吸収率)

よもぎ蒸しで股から温めることで、身体全体が常に温かくなり、足先も常にポカポカの状態になりました。

妊活を始めた頃から身体を温めようと、

「冷たいものを飲まない」「お風呂に浸かる」を実践していました。

それでも基礎体温の変化は無く、足先まで温まることは無かったのに、よもぎ蒸しは、1度試しただけでも効果がハッキリと分かるほどでした。

妊活中の方には絶対にオススメです!