【福岡山王病院】リプロダクションセンターで不妊治療をスタートし妊娠するまでの記録

私は生理が始まってから、生理不順や不正出血といった子宮の不調を感じていました。

20代前半では、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されました。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、卵巣で男性ホルモンがたくさん作られてしまうせいで、排卵しにくくなる疾患で、女性の20〜30人に1人の割合でみられます。 排卵されない卵胞は卵巣にとどまるため、超音波検査でみると、たくさんの卵胞(嚢胞)を認めることから多嚢胞性卵巣と呼ばれます。

まだ結婚もしておらず妊娠も希望していなかったので、特に気にもせず放置していました。

結婚をし妊活を始めようとした時、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)のことが気になり、福岡市内にある婦人科に妊活の相談に行きました。

当時の私は29歳。

そこの病院では、「まだ20代。基礎体温を付けて自分でタイミングを取るように」とだけ言われました。

基礎体温を測ってみますが、毎月ガタガタ。生理も不規則。排卵検査薬も反応しません。

福岡山王病院のリプロダクションセンター

このままでは時間だけが過ぎていくと思い、福岡山王病院の婦人科は名医が揃っているという情報を元に、福岡山王病院へ行きました。

福岡山王病院には不妊治療専門の『リプロダクションセンター』という科があります。

リプロダクションセンターを受診するには、まずは、婦人科を受診しなければいけません。

婦人科での初診予約は要らず、福岡山王病院の2階にある婦人科に行きます。

やはり、福岡山王病院の婦人科は人気なようで診察に呼ばれるまで、かなり長い時間待ちます。

私が初診に行った日は、2時間は待ったと思います。

ゲームや本を持参している方もいたので、暇つぶしアイテムを持っていくと良さそうです。

初診では、女性のお医者様が担当してくださりました。

このお医者様が私の担当医師になり、後に妊娠中の妊婦検診や出産まで担当してくださりました。

とても話しやすく、親身になって話を聞いてくれました。

不妊治療の流れ

初診では、今後の不妊治療について説明されました。

  • 不妊症の検査は月経→排卵→月経という女性のリズムに合わせて進めていくため、一連の検査が終わるまでに早くても1ヶ月、通常は2〜3ヶ月は掛かる。
  • 検査には誰もが受ける必要のある一般検査、一部の方が精密検査の目的で受ける特殊検査がある。
  • 妊娠のチャンスは月に1回、治療は半年単位の長い目でみていく。
  • 最低1年間は通院する必要がある。
  • 検査の時期や治療の目安として基礎体温の記録が重要、受診時は基礎体温表を持参する。

私が1番使いやすかった基礎体温計

私は、月経5日目に婦人科を受診しました。

一般検査の月経5日目頃(月経3〜7日目)に下垂体機能検査、クラミジア検査、超音波検査が出来るとのことで、その検査も一緒にして貰いました。

下垂体検査とは、脳の一部である下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンを調べる血液検査です。卵子の成長、排卵に関与する卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)、母乳分泌や排卵に関与するプロラクチンを調べます。

クラミジア検査とは、クラミジアという細菌の仲間が子宮や卵管に存在すると、炎症を起こして不妊症の原因になります。血液検査または子宮頚菅粘膜の培養検査で調べます。

そして、クロミッド錠50mgを1錠×5日分処方されました。

クロミッドとは、卵子を育てる排卵誘発剤です。生理5日目から飲むことでしっかりとした卵胞が育ち、排卵が促されます。

1週間後に、卵胞が充分に育っているか確認するための、卵胞チェックの予約を取りました。